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風邪気味の社長です。
最近読んだ本の話でも。
ミヒャエルエンデの『モモ』を読みました。「はてしない物語」書いた人って言ったら知ってるでしょうか。
モモは主人公の女の子の名前。いわゆる浮浪児ですが、周囲の人に助けられて楽しく暮らしています。それは、モモが人の話を本当の意味でしっかり聞くことができ、みんなの問題の答えが自然に出てくるように自由に話をさせてあげるという才能を持っていたからでした。
ところが、あるときを境に周囲の人々は徐々に姿を消します。「灰色の男」が町中に現れ、人々に「時間貯蓄」を勧めだしたせいでした。床屋は機械的に髪の毛を切るだけのつまらない男になり、居心地のよかった居酒屋は売り上げのために昔馴染みの客をたたき出してしまいます。そういった人たちも一度はモモの訪問を受けもとの生活に戻るのですが、そのことで「灰色の男」にモモは目をつけられてしまいます。モモとその仲間たちは元の生活を取り戻せるのでしょうか?
っていうのがあらすじ。
一番印象的だったのは観光ガイドのジジのかわりようかな。自分の豊かな想像力で観光客を楽しませることにプライドを持っていたにもかかわらず、自分のポリシーに反する仕事を絶え間なく強いられることでゆっくりと蝕まれていくあたりとかは誰にでも心当たりがあるんじゃないでしょうか。
児童文学って本当に読んだ時期によって印象が変わるものが多くびっくりします。たぶんこの本も小学3年くらいで読んでたら印象が違ってたでしょう。ある程度の年齢の人なら何の比喩なのかっていうのはすぐわかると思います。
テーマとしてはありふれた話ですよね。物質的な豊かさと精神的豊かさは必ずしも比例しないっていう。ただ、そういうテーマを児童向けファンタジーに落とし込んだ風刺にしてしまうと色褪せないって言うことに改めて驚きました。この本にしても、いつの時代なのか、どこの町なのかっていう具体的なことは全く書いてないわけですが逆に言えばそれが「今」「自分の町」で起こってても不思議ではないという気分にさせてくれます。登場人物に感情移入していればなおさら。
物質的豊かさと精神的な豊かさは二者択一ではないこともまたみんなよく知ってると思います。自分なりに考えたのは、自分にとっての優先順位です。結局自分が納得できてるかっていうあたりに答えがありそうな気がしてますが皆さんはどうでしょうか。
たまには児童文学もいいです。
2010/10/11 オススメレビュー Trackback() Comment(1)
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無題
なつかしい!
小学校のときに読んだ!
当時はストーリーと世界観にどきどきしたのを覚えてる!
今もう一度読み直すとおもしろそうやね!!
さおりん 2010/10/12 16:08 EDIT RES